同窓会〜あの日の恋をもう一度〜
メインの肉料理も、パスタも、スープも、魚料理も、最後のデザートも美味しく頂いた。
デザートまで食べてお腹も心も満たされる。
美味しい物は心まで幸せにしてくれる。そして何より、好きな人が一緒に居るだけで、もっと幸せを感じる。
きっと私の表情が和らいでいるせいか、悠太くんの表情もとても柔らかく見える。
「俺さ、あの件でずっと結衣に嫌われて避けられていたから……。こうやって結衣が俺の前で笑ってくれている事が嬉しくて」
悠太くんの言葉に、私はテーブルに視線を落とした。
確かにそうだ。
中学校を卒業以来、私はもう一生会う事はないと思っていた。高校時代もテスト期間中のニアミスはあったものの、私が徹底的に避けていたから顔を合わせる事もなく奇跡的にあの日まで過ごして来た。
先月のお正月に再会しなかったら、きっと私はあのまま悠太くんに対してわだかまりを持ったまま……。
「結衣が気にする事じゃないんだ。あの時の事は本当に俺が悪かったんだし、あの時きちんと理由を告げて謝ってたとしても、きっと今みたいな関係にはなれてなかったと思う。
だからこの十年は、俺にとって必要な時間だったと思ってる」
デザートまで食べてお腹も心も満たされる。
美味しい物は心まで幸せにしてくれる。そして何より、好きな人が一緒に居るだけで、もっと幸せを感じる。
きっと私の表情が和らいでいるせいか、悠太くんの表情もとても柔らかく見える。
「俺さ、あの件でずっと結衣に嫌われて避けられていたから……。こうやって結衣が俺の前で笑ってくれている事が嬉しくて」
悠太くんの言葉に、私はテーブルに視線を落とした。
確かにそうだ。
中学校を卒業以来、私はもう一生会う事はないと思っていた。高校時代もテスト期間中のニアミスはあったものの、私が徹底的に避けていたから顔を合わせる事もなく奇跡的にあの日まで過ごして来た。
先月のお正月に再会しなかったら、きっと私はあのまま悠太くんに対してわだかまりを持ったまま……。
「結衣が気にする事じゃないんだ。あの時の事は本当に俺が悪かったんだし、あの時きちんと理由を告げて謝ってたとしても、きっと今みたいな関係にはなれてなかったと思う。
だからこの十年は、俺にとって必要な時間だったと思ってる」