···お国の違い?


『どういうこと?』
帰宅するなり、眉間にシワを寄せて
私にせまるメイソン。
『お帰りなさい。メイソン。
うん?異動の話し?
ボスからの命令でしょ?』
『聞いてないよ?俺は。』
『だって、私も今日聞いたから。』
『それでも、返事する前に
言って欲しかった。』
『ごめんなさい。
異動の指示は、当事者に伝えるもので
断る事は、出来ない
と、思っているから』
『それは、日本人の考えだよね?
ここは、違う。』
と、珍しく怒るメイソンに
『そうかもしれないわね。
ごめんなさい。
私の中では、会社はそういうもので
その会社の歯車の一つしかない
と、思っているから。』
『・・・・・・・・・』
黙ったまま、シャワーに行って
しまうメイソン

はぁ~、お国がらの違いか・・・
彼と結婚するとき
それは、わかっていたこと・・
だよね。

沙織は、夕飯の準備をして
メイソンを待つ

メイソンは、頭を冷やしてきたのか
『さっきは、熱くなってごめん。』
と、言ってくれたから
『私も、報告しなくて
ごめんなさい。』
と、言ったが・・・

それでも、二人の夕食は
静かなものだった。

お互いに、こんな状況は
初めてで、どうしてよいのか
わからず
私は食器を洗いはじめた
メイソンは、ソファーに座り
ついているテレビを観るわけでもなく
私をみたり画面を観たり
しているようだ。

私は、片付けが終わると
メイソンに声をかけることなく
着替えを取りに行き
シャワーを浴びる

その間にバスタブにお湯をはり
体を沈めた。
改めて・・国の違い・・
考え方の違い・・・
を考えていた・・・

すると、入り口のドアが開き
メイソンが入ってきて
すかさず、湯船につかる

身体の大きいメイソンによって
自ずと私はメイソンに
抱き抱えられる形になる。
お互いの不安がわかり
私は、メイソンの胸に寄りかかり
そんな私をメイソンは
優しく抱き締めて
『愛してる。』
と、耳元でささやいたから
そんなメイソンをみながら
メイソンの唇に自分の唇をあてた

メイソンは、私の体を自分に向けて
深くキスをした。

離れては、またキスをして
熱さに頭がぼぉっとすると
メイソンに抱き上げられて
バスタオルで拭かれて
髪の毛も乾かされて
ベッドに運ばれた。

体は、バスタオル一枚だったので
そのままバスタオル外されて
メイソンに身体中を翻弄されていき
意識が途切れるときに
メイソンに突き上げられて
『ハッ‥‥‥ツウ‥‥フ‥‥‥ゥン‥‥‥』
『‥‥‥ウッ‥‥フゥン‥‥‥』
突き上げながら
何度も愛してると言うメイソンに
私は、彼の首に腕を回して
こたえる。

髪を優しく撫でられる感触に
目をあけると
メイソンが柔らかな眼差しで
私の髪を撫でながら
『サオリっ、ごめん。』
と、言うから
『うん?』と、思っていると
『国の違いとか、言うつもりも
なかったし、今までもそんなこと
思ってもいなかった。
ただ、仕事も一緒にいる安心感を
壊されたように感じてしまって
サオリは、俺と離れても
平気なんだと・・・
年も上なのに、情けない。』
と、言うメイソンの
頬に手をあてて優しく手を這わし
『平気じゃない。
メイソンは、誰の目にもとまる
容姿を持っているし
その上、仕事もできるから
人気高い・・・
だけどね、こんな風に
柔らかな眼差しや
シュンとなる可愛さや
妖艶に私を求める貴方を
他の誰も知らない
私だけのメイソンなの。
私はいつも、メイソンを愛しているし
愛しく思っているし
メイソンを信じているから
会社が違うわけではない
建物も同じ、帰宅すれは
私だけのメイソンがいるなら
私は、頑張ろうってね
子供ができたら、仕事も考えないと
行けないから。』
と、言うと
メイソンは、嬉しそうにして
私に何度も口づけをして
抱き締め離さなかった。
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