···やはり、嘘


だが、それもあっさりと
くつがえされる事となった・・・・

彼女とあった翌日

専務より
「アマザンホテルで関連会社の
50周年パーティーは、妻と出席
するから、手配を頼むね。」
「畏まりました。」
「その日、新倉さんはゆっくり
したら良いよ。」
「はい、ありがとうございます。
何かございましたら、
いつでも御連絡下さい。」
「ああ、ありがとう。
そういえば、アマザンと言えば
三ヶ月ぐらい前、和彰は同窓会が
あったんだね。高校時代のだったかな?」
「はい。とても楽しかったと
言われていました。」
「はぁ、だから。
飲みすぎて、アマザンホテルを
予約できるかと
遅い時間に連絡があったんだな」
「えっ・・・・」
「あっ、いや、
社長の友人が支配人だから
直ぐに取ることはできたんだよ。
まったく、困ったやつだ。」
と、言われて

私は、その時
なんと専務にお答えしたのか
定かではなかったが
私の思いは、粉々に崩れてしまった。
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