隠れイケメンの王子様に恋しました
「俺は大宮だ。いい加減にしてくれ」
いつも同じことで平行線。
相容れない兄貴とは両親が離婚後も父との面会日に一緒に会っていたが、昔は5才年上で大人に見えて優しくて優秀で、俺にとっては憧れの存在だった。
父は悠然としてるようで案外勉強や進学先なんかは口煩く言われてきたが、就職してからは俺の事は兄貴に全て任してるようで、今じゃ口煩い第二の父親みたいでうんざりする。
「いい加減にするのはお前の方だろう?籍も御影に戻ったらどうだ?」
「い・や・だ」
母が再婚して再婚相手の姓になったが俺は既に成人していたので自分で決めて大宮のまま。
それも父や兄貴に御影に戻れと迫られていたが突っぱねていた。
物心ついたときから大宮だったし御影の人間にはなりたくない。
大きな名前は俺には荷が重い。
「あれもやだこれもやだ、お前は反抗期の2才児か?」
呆れため息を吐く兄貴にムッとしながらもモットモなので言い返せない。
「うるせえ…俺を巻き込むのは止めてくれよ…」
いらっとしてつい髪の毛をくしゃくしゃとかき乱す。
いつも同じことで平行線。
相容れない兄貴とは両親が離婚後も父との面会日に一緒に会っていたが、昔は5才年上で大人に見えて優しくて優秀で、俺にとっては憧れの存在だった。
父は悠然としてるようで案外勉強や進学先なんかは口煩く言われてきたが、就職してからは俺の事は兄貴に全て任してるようで、今じゃ口煩い第二の父親みたいでうんざりする。
「いい加減にするのはお前の方だろう?籍も御影に戻ったらどうだ?」
「い・や・だ」
母が再婚して再婚相手の姓になったが俺は既に成人していたので自分で決めて大宮のまま。
それも父や兄貴に御影に戻れと迫られていたが突っぱねていた。
物心ついたときから大宮だったし御影の人間にはなりたくない。
大きな名前は俺には荷が重い。
「あれもやだこれもやだ、お前は反抗期の2才児か?」
呆れため息を吐く兄貴にムッとしながらもモットモなので言い返せない。
「うるせえ…俺を巻き込むのは止めてくれよ…」
いらっとしてつい髪の毛をくしゃくしゃとかき乱す。