隠れイケメンの王子様に恋しました
「なんだ?何を心配している?」
「いや…結婚も、口出ししてくるのかと…」
口元を隠しモゴモゴと言うと眉を上げた兄貴はまた極上に悪い顔でニヤリと笑う。
「ああ、お前は彼女との仲を引き裂かれて政略結婚でもさせられるんじゃないかと気にしてるんだな?」
「……」
「彼女と別れる気はないと?」
「っ!当たり前だろ!」
ついムキになって否定すると、ふーん、へえーとこれ見よがしにじろじろと見られ居たたまれない。
結構恥ずかしい事を兄貴に言ってしまったとそっぽを向けば仕舞いにはクツクツと笑われる始末。
「くくっ、まあいい。この話はまた今度にしよう。また駄々をこねられて本社に来なくなったら困るからな?あんまり立花を困らせるなよ?」
「困らせるなんて……」
してないと言いたいとこだけど、本社出勤を渋って立花さんにかなり説得された記憶が蘇る。
「今回はお前のお願いを聞いてやる。来週の連休は予定を変更して休みにしてやるから。その代わり平日に動いてもらうぞ」
「お、おう…わかった」
来週の連休も全部本社出勤で埋まってたのに太っ腹なことを言う兄貴に面食らう。
もう帰っていいぞと言われ食えない兄貴といるとまた何言われるか堪ったものじゃないからさっさと踵を返したものの立ち止まった。
「兄貴、お願いついでに…」
「いや…結婚も、口出ししてくるのかと…」
口元を隠しモゴモゴと言うと眉を上げた兄貴はまた極上に悪い顔でニヤリと笑う。
「ああ、お前は彼女との仲を引き裂かれて政略結婚でもさせられるんじゃないかと気にしてるんだな?」
「……」
「彼女と別れる気はないと?」
「っ!当たり前だろ!」
ついムキになって否定すると、ふーん、へえーとこれ見よがしにじろじろと見られ居たたまれない。
結構恥ずかしい事を兄貴に言ってしまったとそっぽを向けば仕舞いにはクツクツと笑われる始末。
「くくっ、まあいい。この話はまた今度にしよう。また駄々をこねられて本社に来なくなったら困るからな?あんまり立花を困らせるなよ?」
「困らせるなんて……」
してないと言いたいとこだけど、本社出勤を渋って立花さんにかなり説得された記憶が蘇る。
「今回はお前のお願いを聞いてやる。来週の連休は予定を変更して休みにしてやるから。その代わり平日に動いてもらうぞ」
「お、おう…わかった」
来週の連休も全部本社出勤で埋まってたのに太っ腹なことを言う兄貴に面食らう。
もう帰っていいぞと言われ食えない兄貴といるとまた何言われるか堪ったものじゃないからさっさと踵を返したものの立ち止まった。
「兄貴、お願いついでに…」