隠れイケメンの王子様に恋しました
だけど段々我慢できなくなってなの葉を抱えてベッドに倒れこむと不満そうななの葉の声がする。

「もう!まだ途中!」

「なの葉ちょっと待って!」

「もしかして痛かった?私下手くそだから…」

「違う、すごく良かった!良かったけど、俺もなの葉を喜ばせたいの!」

しゅんとする顔を覗けばちょうど月明かりがなの葉を照らし出す。

「やだ!見ないで!」

「何で?可愛いよ?」

恥ずかしがって背けようとする頬を抑えて目を合わせれば月明かりでキラキラ光る瞳が揺れる。

「だって…絶対ひどい顔してるよ?」

「可愛いよなの葉は。全部食べちゃいたいくらい…」

そう言って深くキスをすれば直ぐにとろんとした表情になって、力の抜けたなの葉の部屋着を一枚ずつ剥いでいった。

俺はなの葉に心底惚れてる。
どんな顔を見せても可愛くて可愛くて仕方がない。
悦ばせたくて手を這わせればいつも以上に身体が熱くて心臓がドキドキしてる。
お互い刺激し合い絡まりながら今までにないくらいの高揚感が全身を襲った。

「なの葉、いい?」

律儀に聞けば朦朧としたなの葉が頷いて、背中に唇を這わせながら後ろから攻めた。

熱い吐息とキスをするたび小さく震える背中に欲情が抑えられない。
理性なんて吹っ飛んでただただなの葉の熱い身体を感じて高みへと昇った。

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