隠れイケメンの王子様に恋しました
「ほんとに、なの葉はばかだなぁ」

「む…どうせばかですよ」

つい笑って言ってしまうと拗ねて不貞腐れるなの葉を見て更に笑ってしまった。


「俺がなの葉のことどんなに好きかまだわからないの?もうなの葉意外見れないっていうのに」

「それってどういう意味?」

「んん~、なの葉だけが女に見える。他はイモかカボチャだな」

「ぷっ、なにそれ?」

考えながら思いついたことを言うと吹き出して小さく笑うなの葉を見て嬉しくなる。
やっぱりなの葉の笑ってる顔が好きだな。

「なの葉にだけ触れたい、抱き締めたい。もう一生治らない病気かも。俺を癒せるのはなの葉しかいないんだよ…」

「雪都…」

起き上がり瞳を覗けば揺れて瞬く星が俺を引き付けてやまない。
これは本気で恋の病に掛かってるかもしれない。
けど心地よくて満たされて、ずっと病に侵されていたいと思えるほどなの葉を愛してる。

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