隠れイケメンの王子様に恋しました
みんな大宮さんの事、のっぽメガネだのよれよれおじさんだの(彼は25歳だから全然おじさんじゃない!)、根暗だの無愛想だの言いたい放題言ってるけど私はそうは思わない。
髪はぼさぼさで普段目が見えないけど、ちらりと見えたときの眼鏡の奥の目は切れ長でまつ毛が長いし、鼻筋が通ってて高い鼻だし、お肌はつやつやで、背が高くて長い手足でモデルさんみたいだし。言葉少なだけどさり気なく優しいし…。
何で彼のいい所をみんなわかってくれないんだろうって思う。
確かにあまり笑わないしみんなと一緒に話したりもあまりしないけど…。
「土谷…」
「わあっ!」
気付いたら思考の淵にいたみたいで耳元で声を掛けられてびっくりして声を上げてしまった。
振り向けばすぐ後ろに大宮さんの顔がありまた声をあげそうになった。
口を押え何とか我慢する。
「は、はい、なんでしょう…」
彼はパーソナルスペースが狭いのだろうか?
人のパーソナルスペースの範囲は半径45cm以上と言うけれど彼はいつもその内側にいる。
弾ける心臓を抑え込むようにして恐る恐るもう一度後ろを振り向くと、大宮さんは屈んでいた状態から背を正し腕を組んで私を見下ろしていた。
体温が感じそうなほどの近距離、ふっと爽やかな柔軟剤の香りがする。
髪はぼさぼさで普段目が見えないけど、ちらりと見えたときの眼鏡の奥の目は切れ長でまつ毛が長いし、鼻筋が通ってて高い鼻だし、お肌はつやつやで、背が高くて長い手足でモデルさんみたいだし。言葉少なだけどさり気なく優しいし…。
何で彼のいい所をみんなわかってくれないんだろうって思う。
確かにあまり笑わないしみんなと一緒に話したりもあまりしないけど…。
「土谷…」
「わあっ!」
気付いたら思考の淵にいたみたいで耳元で声を掛けられてびっくりして声を上げてしまった。
振り向けばすぐ後ろに大宮さんの顔がありまた声をあげそうになった。
口を押え何とか我慢する。
「は、はい、なんでしょう…」
彼はパーソナルスペースが狭いのだろうか?
人のパーソナルスペースの範囲は半径45cm以上と言うけれど彼はいつもその内側にいる。
弾ける心臓を抑え込むようにして恐る恐るもう一度後ろを振り向くと、大宮さんは屈んでいた状態から背を正し腕を組んで私を見下ろしていた。
体温が感じそうなほどの近距離、ふっと爽やかな柔軟剤の香りがする。