隠れイケメンの王子様に恋しました
「今日は雨だから電車で…」
ということで電車を降り二人で傘をさしての帰り道。
傘がぶつかり合いそうな近いようで遠い大宮さんとの距離。
言葉少なで歩いていると直ぐに着いたなの葉のアパート。
向かい合わせに立ったなの葉は傘を少し上げて大宮さんの顔を見た。
「ありがとうございます。じゃあ…大宮さんも気を付けて…」
じっと見つめてくる大宮さんにいたたまれない。
「じゃ…」と言って踵を返そうとしたなの葉の腕を大宮さんが止めた。
「なの葉、話があるんだ、ちょっといいか?」
「は…はい」
それは、家に上げてくれということで、二人で階段に上がりながらなの葉は今の家の状態を思い起こしていた。
今日は家を出るとき食器は片づけたし、散らかってないと思うけど…。
あっ!雨だから洗濯物を部屋に干してたけどそれ片づけなきゃ!
頭の中でぐるぐると考えてドアの前に来ると鞄を弄って鍵を探す。
「あれ、あれ?…あった」
なかなか出てこない鍵をやっと探し当てホッとして目の上に持ってきてキラキラのテディベアを見てるとそれを横からむんずと掴まれた。
大宮さんが鍵を開けドアを大きく開け無言でなの葉を促す。
「あ、ありがとうございます…」
自分の家なのになぜか恐縮しながら入ると電気を付けた。
ということで電車を降り二人で傘をさしての帰り道。
傘がぶつかり合いそうな近いようで遠い大宮さんとの距離。
言葉少なで歩いていると直ぐに着いたなの葉のアパート。
向かい合わせに立ったなの葉は傘を少し上げて大宮さんの顔を見た。
「ありがとうございます。じゃあ…大宮さんも気を付けて…」
じっと見つめてくる大宮さんにいたたまれない。
「じゃ…」と言って踵を返そうとしたなの葉の腕を大宮さんが止めた。
「なの葉、話があるんだ、ちょっといいか?」
「は…はい」
それは、家に上げてくれということで、二人で階段に上がりながらなの葉は今の家の状態を思い起こしていた。
今日は家を出るとき食器は片づけたし、散らかってないと思うけど…。
あっ!雨だから洗濯物を部屋に干してたけどそれ片づけなきゃ!
頭の中でぐるぐると考えてドアの前に来ると鞄を弄って鍵を探す。
「あれ、あれ?…あった」
なかなか出てこない鍵をやっと探し当てホッとして目の上に持ってきてキラキラのテディベアを見てるとそれを横からむんずと掴まれた。
大宮さんが鍵を開けドアを大きく開け無言でなの葉を促す。
「あ、ありがとうございます…」
自分の家なのになぜか恐縮しながら入ると電気を付けた。