隠れイケメンの王子様に恋しました
その先は、きっとなの葉にとって未知の世界。
少し怖いけど、でも、大宮さんだから全部ゆだねたいって思った。

なの葉が真っ赤な顔でこくりと頷くと大宮さんは持ってた眼鏡をぽいっと放りだしなの葉の首元を引き寄せ唇を重ねた。

強引に、でも優しく…。
なの葉の唇を啄むと舌で唇を撫で思わず開いた口の中に舌をねじ込む。
なの葉の舌を探し当て絡めとり、吸うと、ん、となの葉の吐息が漏れてくる。

大宮さんのキスはふわふわと気持ち良くて蕩ける感覚に夢中になりお腹の底がうずうずと疼いてくる。

「あ…大宮さ…」

「なの葉、名前で呼んで。俺の名前…」

唇を離し切なげに見下してくる大宮さんにきゅんとくる。

「ゆ、きと…」

「うん…」

「雪都」

「うん…なの葉、好きだ…」

耳にキスしながら吐息を漏らすように言われ、なの葉は全身が震えた。

「雪都…私も…好き…!」

首元にキスされ、太ももを撫でられ、手慣れたように服を脱がされる。
電気が煌々と点いた中、立膝で見下ろしてきた雪都に恥ずかしくて胸を隠した。
服を脱ぎ捨てた雪都がその逞しい身体を晒してなの葉の腕をやんわりと外しクッションに押し付ける。

「なの葉、きれいだ…」

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