起たたない御曹司君の恋人は魔女
「あ、こっちです」
勇に警察官が駆け寄った。
かろうじて勇は助かったようだ。
結沙は消え去った女性を思いだした。
すると・・・
「え? 」
結沙は股間が反応したのを感じた。
「な、なんで? ・・・」
驚いている結沙。
何故反応しているのか、自分でも判らなかった。
その後、勇は警察に連れてゆかれた。
結沙は通りかかったら、飛び降りようとしていた勇を見かけて助けようとして屋上に来たことを説明した。
目撃者の証言は、勇が飛び降りようとしていたとの事で。
結沙は参考人になっただけで、特にあとは問題なく帰された。
夜になり。
結沙はようやく帰って来れた。
とりあえず部署に戻り、残務をこなして帰宅した。
時間は20時を回っていた。
「結ちゃんお帰り。大変だったわね、今日は」
「ああ、びっくりしたよ」
「営業部長は、どうなったの? 」
「暫く入院するみたいだよ。なんか「魔女に襲われた」って言ってて、ちょっと頭が変になっているみたい」
「魔女? 」
「うん・・・」
結沙はあの女性を思いだした。
ブロンドの髪の女性・・・その女性に、結人は反応した。
何故だろう・・・
「母さん、リラさんは具合どう? 」
「熱は少し下がったから大丈夫よ。まだ食欲ないみたいね」
「そっか。ちょっと、様子見てくるね」
結沙は部屋に向かった。