起たたない御曹司君の恋人は魔女
ベッドで眠っているリラ。
ピンク色の可愛いパジャマを着ているリラは、色っぽいより可愛く見える。
熱のせいで、ちょっと痩せたようだ。
傍に歩み寄り、結沙はそっとリラの頬に触れた。
ちょっと、ひんやりしているリラの頬。
肌はとてもスベスベで柔らかい。
「リラさん・・・」
と、リラの頬に触れていると、結沙はまた反応したのを感じた。
「あ・・・。もう、今日は熱出しているから無理だよ・・・」
結沙はそっと笑った。
「ん・・・」
リラが目を覚ました。
「・・・あ・・・」
結沙を見て、リラはちょっと戸惑った顔をした。
「具合はどう? ごめんね、無理させちゃったかな? 」
「いえ・・・。すみません、来たばかりでこんなことに・・・」
「気にすることないよ。環境が変わって、体がついて行かなかっただけじゃない? 」
「はい・・・」
「お腹すいていない? 何か食べた? 」
「・・・お粥を・・作ってくれました。・・・初めて食べて、とっても美味しくて。・・・」
「そっか。じゃあまた作ってもらうよ。ちょっと待っててね」
結沙はそのまま部屋を出て行った。
リラはため息をついた。