起たたない御曹司君の恋人は魔女
部長はすぐに女に手を出す・・・
そう聞いている。
彼女は色っぽいし魅力的だから・・・。
結沙はサッと帰り支度をした。
エレベータの前で待っている結沙。
「宗田さんお疲れ様です」
同じ部署の男性社員がやって来た。
結沙が待っているのは1階行きのエレベータ。
「あれ? 宗田さん、上に行かないんですか? 」
「あ、うん。今日はちょっと用があるから」
「そうなんですね。もしかしてデートですか? 」
「いや、そうじゃないけど」
エレベーターに乗り込む結沙。
そのまま1階のエントラスを出て、歩いて行く結沙。
駅前。
人が多く賑わう場所。
ここに美味しいと有名なイタリアンの店がある。
楽しそうに食事をしている勇とリラが居る。
勇は結婚しているのに、堂々と他の女性と食事している。
住まいは駅から20分ほどの場所にある住宅地の分譲マンション。
奥さんと子供が2人いて、子供は高校生と大学生。
一番お金がかかる時期であり、奥さんは専業主婦。
リラと食事している勇は、まるで恋人同士のようである。