起たたない御曹司君の恋人は魔女

「だって、父さんは母さんより5歳も年下だからさっ」

「え? お母さん年上? ぜんぜん見えない。てっきり、年下だと思っていたわ」



 結沙とイディスが食卓て話していると、結人と紗良はいつの間にか自分達の部屋に行っていた。




 結沙とイディスに子供が出来てから、紗良は毎日ご機嫌でウキウキしている。

 結人はやれやれとそんな紗良を見ていた。



 


 月日が過ぎて良人は受験に合格して見事医師免許を得ることが出来た。

 次のステップは研修医として病院へ配属される事である。

 それは大学院を卒業してからになりそうだ。



 順調にお腹の子供が育っているイディス。


 現在5ヶ月になった。


 冬の寒さから春の暖かさが近づいて来ているが、まだ風が強い。


 ちょっとだけお腹が目立ってきたイディスに、紗良は買い物につきあって一緒にでかけたり重い物を持たせないようにしている。




 職場内の人にあまり会わないようにと、イディスは気を付けて移動しているが、たまに時間が外れた時でも営業部の外回りの人が居る時があり偶然会ってしまう事もあった。



 結沙が結婚した事は知られているが、まだ子供が出来た事はあまり知られていない。


 4月からは結沙は副社長に就任して、結人の補佐をしていく事になっている。


 紗良はあれよあれよと、ベビー用品を変え揃えている。
 まだ性別は判明していないので、どちらでもいいように用意しているが、やはり女の子がいいという願望はかなり強いままである。

 結人は紗良に付き合っているが、無事に産まれてきてくれればどちらでも構わないと思っている。

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