やってきた秋に、舌打ちをした。
秋だというのに、夏も顔負けのうだるような暑さ。
ジリジリと照りつけてくる太陽か憎くて、彼の顔に光をのせる太陽が、
ずるい。
私とは違うんだ。
そう思ったら、ひどく悲しくなってきて。
「ぅあ、……」
聞くに堪えない嗚咽が、ハラハラと。
あの葉っぱと、同じように。
高校生。なんにも知らなくて、無垢で、幸せだった。
そのあとに襲ってきた悲しみは、すべてを覆してくるもので。
何度咳き込んでも、何度駄々を捏ねても。
苛まれているように感じるほど、橙の空。
……何度願っても、祈っても。