魔女狩り
ゼオからの密偵により、リーベルの反乱活動は勢いを増していった。
そして、そのゼオからの密偵がもたらしたものは、反乱後の反乱軍安寧の確約、反乱後のリーベルの地位の保証、そして、反乱軍への軍資金の援助だった。
そして、それを用いてリーベルは、サピアにて暗躍するのだった。
それは、月も傾き掛けた夜のことであった。
ラウルは、寄宿舎の指令室の中で横になり、仮眠をとっていた。
そして、そんな中、寄宿舎を取り囲む黒い影の姿があった。
それは、言うまでもなく、リーベルの指揮する反乱軍の姿であった。
そして、寄宿舎の見張りが異常に気付いた時には既に遅かった。