魔女狩り
#15
ラウルは、硝子窓の割れる音で目を覚ました。
それは、外を取り囲む反乱軍によるものだった。
ラウルは、咄嗟に異常事態が発生したことを察知すると、素早く物影に隠れ、自らの甲冑を身につけた。
そして、ラウルが甲冑を身につけるのと同時に、ラウルの部屋の扉が勢いよく開け放たれた。
「ラウル様!!」
それは、ラウルの近衛兵の姿だった。
身構えるラウルは、構えを崩すと近衛兵に声を掛けた。
ラウル
「一体どうしたのだ?」
近衛兵
「どうやら反乱軍のようです。
規模もかなり大きいようで…。」
ラウル
「反乱軍が…?
一体どうしたのか…。
…。
…兎に角、応戦しつつ離脱するぞ…。」
近衛兵
「はっ。」
そして、二人はラウルの部屋を出るのだった。