魔女狩り
-6-
グレイオスとの別れの後、キリク達は仲間の死を弔い、屍を埋めてやった。
そして、キリク達はこれからのことを話し、一度城に帰還することを決めた。
もうスサノ村の件はキリク達の手には追えなくなっていたのだ。
それを決めると、キリク達は疲労困憊の体を馬に預け城を目指すのだった。
キリク達はスサノ村を通ることなく、荒原地帯をそのまま抜けてハイゼンに到着した。
そして、そこで驚くべき事実を知るのだった。
それは、
猛将ラウルの死
キリクは初め、何を言われているのかが理解出来なかった。
あの猛将ラウルが死ぬわけなどない。
この国にラウルに敵う者などない。
それがキリクの考えだった。
しかし、事実と言うのは残酷なものだった。
ラウルはキリク達との別れの後、単身、城を目指していた。
そしてそこを盗賊の集団に襲われてしまったのだ。
孤軍奮闘。
しかし、いくらラウルでも盗賊の数に歯が立たず、遂に倒れてしまったのだった。
そして、この猛将ラウル死の事実は、金に眼が眩んだ盗賊の下っ端がもたらした情報であった。