魔女狩り
#17
「サラ様!!」
その声は二人の居る部屋に急に飛び込んで来た。
「サラ様!!
グリレイオス様の居城に反乱軍が強襲を掛けてきたようです!!!!」
それはサラの近衛兵の姿だった。
サラ
「一体どういうことですか?」
サラは落ち着いて近衛兵に聞き返した。
近衛兵
「私も今伝令を受けたばかりなので詳しいことは…。
ただ、落城寸前とのこと…。
城からここまでの距離のことも考えると申し上げにくいのですが、既に…。」
サラ
「……。」
ラウル
「…サラ様、私が参りましょう。」
サラ
「…!?」
ラウル
「もしや、王もまだ粘られているやもしれません。
私も生かされた命。
この命、王を救う為に使わせて頂きましょう。」
サラ
「…ラウル。」