魔女狩り

#18



ラウル達は休むことなく馬を走らせ、まだ陥落せぬデザートレインに到着していた。


しかし、デザートレインには反乱軍の包囲網が敷かれており、ラウル達は未だその中に入れずにいた。


そう、ラウル達は既に八方塞がりだったのだ。




















その頃、城内のグリレイオスはというと、重臣を集めて作戦会議を行っていた。


グリレイオス
「もはや城も長く持たぬな…。」


側近
「よもや反乱軍の勢いがここまで急に増しますとは…。」


グリレイオス
「…国王軍の後ろ楯あってのことだろう。…それより一体、どうしたものか。」


側近
「…籠城し、援軍が来るのを待たれますか?」


グリレイオス
「援軍は期待出来ぬだろう…。反乱軍の規模、オアシスという拠点を取られていることからも、砂漠を越えて来た援軍では太刀打ち出来まい…。」


側近
「……。」


グリレイオス
「……。」


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