魔女狩り
キリクは大きな喪失感に支配されていた。
騎士団に入ったばかりの頃から父のようにすがってきたラウルの死。
それはキリクの心を休めさせてはくれなかった。
魔女狩り
スサノ村の件
砂漠の民
マーダー
砂漠の戦士
ラウルの死
そして盗賊
全てが頭の中を回っていた。
城に着くなりした王への報告のことも、キリクは既に忘れていた。
ラウルの死はキリクだけではなく、多くの騎士にも影響を与えた。
ラウルの存在はそれほどにも大きかったのだ。
そして、騎士団中から盗賊征伐の声が上がるようになった。
そしてキリクは立ち上がるのだった。