魔女狩り

-7-


ダリウスは騎士団に荒原地帯の盗賊征伐を命じた。


当然キリクもその征伐に参加することを決めた。


そして、多くの騎士達がラウルの仇を討つべく荒原地帯に集結するのだった。





今回の指揮官にはラウルの最大の友であったゼノスが任命された。


ゼノスはラウルと同じく騎士の鏡であり、この任命に誰も異を唱えることはなかった。


そして、ゼノスの一喝と共に盗賊征伐は始まるのだった。






幾多もの馬が荒原を駆けた。






盗賊はそれぞれに集団を作り、至る所にキャンプを置いていた。


騎士団もそれに合わせ、いくつかの編隊を組み、そして盗賊のキャンプを次々と襲撃するのだった。


キリクは共にスサノ村に行った騎士達と編隊を組み、今回の征伐に加わっていた。


そして、ラウルとの繋がりが強かったこの編隊は多くの盗賊を捕らえるのだった。


騎士達はいくら仲間の仇であろうと無益な殺生はしないため、多くの盗賊が生け捕りにされ、一ヶ所に集められた。


ゼノスは捕らえた盗賊を見渡し、盗賊征伐の終焉を告げようとした。




その時だった。


一人の騎士が血相を変え、ゼノスの元に駆け抜け寄って来た。



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