魔女狩り
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キリク達は、そんな地下牢の中を底へ底へと歩いて行った。
暗闇の中、先頭の騎士の灯りのみが頼りであり、キリク達はただ黙ってその騎士の後を歩くのだった。
そんなキリク達が進む地下牢の中には、いくつもの鉄格子があった。
鉄格子の中には確かに何らかの気配があったが、それが人なのか鼠なのかすらもキリク達にはわからなかった。
囚人達は死んだようなものだったのだ。
更に奥に進んだキリク達を待ち構えていたのは、囚人達の汚物の臭いだった。
カビの臭いなどは疾うに消え、辺りを包むのは糞尿の臭いだった。
キリクは、糞尿にまみれて横たわる囚人を見て憐れに感じるのだった。
そして、そんな光景を見ながら、キリク達は盗賊が拘置されている地下牢の最下層に到着するのだった。
最下層の入口には地下牢の入口と同じように頑丈な鉄の扉があり、キリク達はその鉄の扉を開けると中へと進んでいった。