魔女狩り
-12-
「…おい。」
その沈黙を破ったのはグレイオスだった。
グレイオスは他の者に比べて、まだ冷静だった。
グレイオス
「とりあえず、ここから出ないか。」
その提案に誰も反論することはなかった。
長い長い階段を、キリク達は恐怖を感じながら登るのだった。
もしかしたら魔女がまた現れるかもしれない。
その恐怖の中、キリク達は生きた心地もしないのだった。
誰も後ろを振り返ることが出来なかった。
そんなキリク達を迎えたのは、眩し過ぎる太陽だった。
キリク達はその眩しさに安心するとともに、ひとまず城に戻ることを決めるのだった。