魔女狩り
西方での戦いのため、グレイオスの闘いの場は早急に用意された。
そして、王の合図と共にマーダーとグレイオスとの闘いは開始されるのだった。
マーダーは漆黒の鎧に身を包み、禍々しい造型の斧と盾を持っていた。
その姿は機動力こそなさそうなものの、防御力と破壊力は凄まじいものがありそうだった。
一方、砂漠の戦士であるグレイオスは極めて軽装で、後ろにシャープに伸びる独特な剣を両手に握っていた。
先に仕掛けたのはグレイオスだった。
グレイオスは一瞬でマーダーとの距離を縮め、横凪一閃、マーダーに刃を切りつけた。
しかし、マーダーはグレイオスの攻撃を頑強な盾で捌き、右手に持った斧を間髪容れずにグレイオスに振り下ろすのだった。
グレイオスは咄嗟にそれに反応し、後ろに飛び退けた。
一瞬の静寂が生まれが、グレイオスは再びマーダー切りかかった。
グレイオスは再び右手の刃を放った。
マーダーはそれを盾で受け止め、斧を横凪一閃、グレイオスに打ち付けようとした。
しかし、グレイオスはその攻撃を左手の刃で受け止めると、マーダーを盾ごと蹴り押すのだった。
マーダーは攻撃直後ということもあり、その衝撃に耐え切れず後ろによろめいた。