魔女狩り
巨大な岩石はキリクの目の前で粉々に弾けとんだ。
キリク達は寸でのところで岩石の直撃を免れたのだ。
グレイオスは、未だに状況を呑み込めないでいるゼノスを見ながら、おもむろに溜め息をつくのだった。
一方、遠くでその光景を眺めていた王はというと、眉間に皺を寄せたままキリクの方を見るのだった。
そんなキリクは鎗を突き上げたまま雄叫びを上げるのだった。
キリク
「オオォォォーーーーー!」
その雄叫びに大地は共鳴するのだった。
物凄い爆音が鳴り響き
目の前の大地は火柱をあげるのだった。
それは、最初に騎士団を襲った火柱と同じものであり、その規模は莫大なものであった。