魔女狩り
キリクの体は光の中を浮いていた―――。
キリクの上下感覚は失われ―――、
その存在すら消え行くようだった―――。
キリクは―――、
自分が光に融かされるのを感じていた―――。
長かった牢での生活―――。
それとはまさに逆の世界だった―――。
光に融け行くキリクは―――、
恐怖を感じるのだった―――。
闇に飲まれるように―――、
光が自分を消す―――。
怯えるキリクの心拍数は次第に上がるのだった――――。