魔女狩り
-24-
光がキリクを呑もうとした時、
柔らかな光がキリクを包んだ。
まるでキリクを呼ぶように、
その光はキリクを包んだ。
光の中の光、
それは闇の中の光より、なお眩い光だった。
キリクの意識はそこで途切れた。
光の旅の果てで、キリクが横たわったのは少し汚れたシーツの上だった。
そこは、天国と呼ぶには余りにもぶ仕付けで、
地獄と呼ぶには余りにも粗末だった。
そして、
キリクの新たな旅は
ここから始まるのだった。