魔女狩り

グレイオス達のいる場所は、砂漠の民の本拠地であるオアシスから遠く離れた、荒野の目と鼻の先にあった。


そのため、グレイオス達は、本軍到着までの間、その隠れ家から軍を率いて打って出ることとなった。


指揮官はラウルであり、グレイオスを筆頭に、キリクや多くの戦士達がその戦陣に連ねた。


一方、サラはと言うと、魔女狩りにより孤児となった子供達や女達、そして、何人かの護衛の兵士達と共に隠れ家に残されていた。










キリク達は緩やかな丘の上に陣を立てていた。


それは、後方に置いた投石器群と弓兵部隊を隠す為であり、また、ラウルには作戦があった。


先兵としての足止めの役目、それを果たすべく、ラウルは考えていたのだ。


そして、遥か遠方に、荒原を進む国王軍の夥しい大軍勢が見えるのだった。



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