魔女狩り
ラウルの部隊の強みは、何より丘に隠された弓兵部隊だった。
何故なら、国王軍は弓兵部隊の前に他部隊と言う分厚い壁があり、その為、射程圏に入るのが遅かったからだ。
そして、敵部隊の動向をを見計らい、ラウルは高々と上げた剣を振り下ろすのだった。
――次の瞬間、幾多もの矢が、国王軍を襲うのだった。
国王軍の騎士は次々と馬からずり落ち、その進軍は乱れた。
また、敵弓兵部隊の矢は分厚い壁に阻まれ、空しく地面に突き刺さるしかなかった。
そんな光景に王ダリウスは、苦水を飲まされていた。
そして、この状態を打破すべく、大号令を掛けるのだった。