魔女狩り
――大発破―…
キリク達は炎を掛け抜けて来た。
これはラウルの作戦であり、大部隊を相手にする為に炎を味方につけたのだ。
既に抵抗軍の弓兵部隊は撤退しており、燃えている物は投石器の群れと大量の藁、そして、敵軍の騎兵達だけだった。
そして、そんな光景に国王軍は立往生するしかなく、敵の中には魔女の存在を口にする者もいた。
そんな中、丘を迂回して攻められようものか。
国王は態勢を整える為、全軍後退させ、その場を落ち着かせるのだった。
そして、丘の向こうからは依然炎が上がっていた。