魔女狩り

-36-



荒原と砂漠の境目、乾燥した大地はけたたましく燃えていた。



国王軍の足止めに成功したキリク達だったが、国王軍には依然として大きな力が残されていた。


先程の戦いで墜とせたのは、先頭の騎兵部隊と幾ばくかの歩兵達だけであり、砂漠の民の本軍が来てもなお、国王軍の数が上回ることは否めなかった。


しかし、キリク達は戦わなければならなかった。


魔女狩りに抵抗し、多くの民を守る為に―。







そんなキリク達はグリレイオス率いる本軍と合流していた。


< 74 / 120 >

この作品をシェア

pagetop