魔女狩り

#4


奇襲部隊の騎兵達は、背にくくりつけた矢に火を着け、それを街へと放った。


火矢の数は少なかった。


しかし、その火矢からは次第に火が湧き、オーランドの街を呑み込み始めた。


オーランドの民は慌てふためくしかなく、街には火が、外には国王軍が、待ち構えているのだった。











グレイオスは、裏手から上がる火の手に気が付いた。


そして、それが国王軍による火計だと瞬時に気付くのだった。


オーランドからは煙が立ち上ぼり、民を救うには、一刻の猶予も残されていなかった。




サラの夢見は現実となり、そんなグレイオスに出来ることは、ただ、サラの名を呼ぶことだけだった。


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