魔女狩り
国王軍撤退後、抵抗軍は民の救助活動を行っていた。
今は鎮火された火も、その勢いは凄まじく、立て崩れた家も多くあった。
父の死を嘆き悲しむ少女もいれば、瓦礫から奇跡の生還を遂げた少年もいた…。
そこには、悲しみの涙、喜びの涙、多くの涙があった。
グレイオス
「よく来れたな。」
それは、久しぶりに再開する戦友同士の会話だった。
キリク
「ああ…、抵抗軍にも若き力は育っている。
アトスの防衛はもう大丈夫だろう。」
そして、そんな会話をする二人に、若い兵士が声を掛けるのだった。
兵士
「国王軍の何名かが、投降してきています。」