死りとりゲーム
「なに驚いてるの?慎也だと思った?」
めぐみは、そう言って薄っすら笑った。
女の私ですら、ドキッとするほど綺麗だ。
ここは近所の公園で、ここに来るよう新田くんからメッセージが届いていたのに__。
「慎也はまだ病院にいる」
「えっ、でも大した怪我じゃないって?」
「それは、あなたを安心させるためじゃない?肩をなにかで斬られてて、重症よ」
「そんな__」
「それでも、あなたのこと心配してた。慎也がそういう性格だって知ってるでしょ?」
口調は柔らかいけど、どこか棘を感じる。
それは、めぐみに対しての先入観だろうか?
「もう、慎也に関わらないで」
怒っているとうより、お願いされているようだ。
大切なひとを、守りたいのだろう。
でも__本当に新田くんを守れるのは、この私だ。
めぐみは、何も知らない。
本当な何が行われているのか、どうすれば危機を回避できるのか、めぐみはなにも__。
「しりとり、してるんでしょ?」
「えっ」
「慎也から聞いたの。初めはそんなこと信じられなかったけど、信じられないことが目の前で起きてるから」
めぐみは、死りとりを知っている?