俺様課長のお気に入り
「陽菜の両親の許可ももらったし、今日、このまま婚姻届を出しに行くつもりだけどいい?」

「要、陽菜ちゃんがかわいすぎて、誰かに盗られるんじゃないかって思ってるんでしょ?」

「うるさいぞ、姉貴」

ふて腐れたような顔をする要君。
こんな表情、初めて見る。
なんか、かわいいな。


「2人が納得してるなら、それでかまわないよ」

「ありがとう。また顔合わせの日程も調整するから」

「ああ」

「陽菜ちゃん、お式のことはおいおい相談していきましょうね」

「はい」




要君の実家で、お昼ご飯をいただいて、お暇することにした。


「じゃあ、婚姻届を出しに行ってくるから」

「おじゃましました」


要君の実家を後にして、宣言通り、そのまま婚姻届を出しに向かう。

どきどきしながら、2人で婚姻届を出した。


「おめでとうございます」


なんだか実感がわかないけど、これで本当に要君と夫婦になったんだと思うと、幸せな気持ちでいっぱいになる。

「要君、ケイ君共々、よろしくお願いします」

「ああ。一生面倒見てやる。とりあえず、今夜。覚悟しておけよ」

な、なんか、笑顔が怖いのは気のせいでしょうか……


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