俺様課長のお気に入り
一番大事にしたい人を守れなかったどころか、他の男にとられそうになっていたことに、柄にもなく焦っていた。

なりふりかまっていられず、会社内にもかかわらず、陽菜を強引に捕まえて、自分の想いをぶつけた。
まだ、陽菜の心が離れていっていないことを願いながら。


陽菜から〝大好き〟と言われた俺は、これまでに感じたことのない幸福感を噛み締めた。


紆余曲折あったものの、それからすぐに陽菜と結婚した。
これで陽菜は俺のものだと安心した。

はずだったが……

相変わらず、男女ともに人気のある陽菜を見ていると、やたら不安になり、以前の自分では考えられないほど、過保護になっていった。

陽菜には振り回されてばかりだな。

でも、意外とそれが嫌じゃない。



陽菜。
陽菜がどれだけ俺を振り回しても、俺は絶対にお前を手放さないから。


SIDE 要 END
< 125 / 137 >

この作品をシェア

pagetop