俺様課長のお気に入り
「陽菜。まだ性別がわからないんだから、どっちになっても合う色がいいんじゃないか?」
本屋さんの後で行った手芸屋さんで、ピンクの毛糸を手にしていた私を諌めてくれる。
「白とか、黄色あたりならいいんじゃないか?」
「そっかあ……次の検診で、性別がわかるといいね」
「そうだなあ。陽菜はどっちがいい?」
「私は、元気ならどっちでもいい!要君は?」
「もちろん、1人目は女の子だ。陽菜に似た、かわいい子」
「ひ、1人目……?」
「で、2人目は男の子。少なくとも2人は欲しいな」
何か知らないけど、要君の中では、私が考えてるよりももっと先まで、幸せな家族計画が立てられているようだ。
「ご、ご期待に添えるよう、善処させていただきます」
「まあ、とにかく一番は元気な子だな。希望はあっても、実際はどちらでも楽しみだ」
とりあえず、きなりのオーガニックコットンの糸とかぎ針を購入した。
本屋さんの後で行った手芸屋さんで、ピンクの毛糸を手にしていた私を諌めてくれる。
「白とか、黄色あたりならいいんじゃないか?」
「そっかあ……次の検診で、性別がわかるといいね」
「そうだなあ。陽菜はどっちがいい?」
「私は、元気ならどっちでもいい!要君は?」
「もちろん、1人目は女の子だ。陽菜に似た、かわいい子」
「ひ、1人目……?」
「で、2人目は男の子。少なくとも2人は欲しいな」
何か知らないけど、要君の中では、私が考えてるよりももっと先まで、幸せな家族計画が立てられているようだ。
「ご、ご期待に添えるよう、善処させていただきます」
「まあ、とにかく一番は元気な子だな。希望はあっても、実際はどちらでも楽しみだ」
とりあえず、きなりのオーガニックコットンの糸とかぎ針を購入した。