俺様課長のお気に入り
はあ。
仕方がない。
幸い食材は買い込んだばかりだから、なんとかなるだろう。


ん?ちょっと待てよ。
先日、「お前の家に行く用はない」とかなんとか言われたばかりだぞ。

うーん。
まあ、迎えに来るだけだし、いっか。


もはや考えることも面倒になって、素直に要君に住所を伝えた。





とりあえず、今日の昼食を作るついでに、何種類かのおかずを作ったり、下ごしらえをしたものを冷凍したりできた。


「お弁当かあ……主食はおにぎりだな。海苔もふりかけもあるし」


ぶつぶつ言いながら食材を物色する私。
ケイ君は目を閉じてまったりしながら、時折耳をピクピク動かして私の様子を感じているようだ。


「卵焼きと……あっブロッコリーがあるなあ。ひき肉があるからミートボールも作ろう。赤色のものは……ミニトマトかな。もうちょっと緑色が欲しいところだけど、まあいいか。お米は夜のうちに予約しておけばいいし」

翌朝のシミレーションをしながら、時間を逆算していく。

「うん。いつも通りの時間に起きれば大丈夫そう」




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