俺様課長のお気に入り
「広いところですね」
「むこうに芝生広場があるから、ランチはそこで食べよう。それから、広いドッグランがある。まずはそこで遊ばせよう」
「はい!ケイ君、行くよ!!」
車から降りると、おもいっきり伸びをしたケイ君。
広い公園を見て、遊んでもらえるのを察したのか、尻尾を振って要君にまとわりついていた。
「なんだケイ。もう遊ぶ気満々だな。よし、行くか」
「ワン!!」
ケイ君のリードを要君が持つ。
なんか、ケイ君の中で確実に、要君イコール遊んでくれる人と認定しているようだ。
ケイ君のあの嬉しそうな様子。
連れてきてもらってよかったなあ。
「陽菜、その荷物もかして」
「大丈夫ですよ。これぐらい持てますから」
「ちびなのに強がらない!いいからよこせ」
そう言うと、私の手からお弁当の入ったトートバッグを奪っていった。
私のことをちびっ子扱いしてからかうけど、これは要君なりの優しさだって、最近はちゃんとわかってる。
「ありがとう」
「ん」
ドッグランが近づくと、他のわんちゃん達に気づいたのか、ケイ君の足取りがますます速くなった。
中に入ってリードを外し、
「ケイ、行っていいぞ」
と要君に言われると、一吠えして駆け出した。
「ケイ君楽しそう」
「そうだな」
走り回るケイ君を2人で眺めていた。
「要君、よくここを知っていましたね」
「まあな。てか、陽菜って、敬語だったりくだけてたり、ごちゃごちゃだな。俺とお前の仲だ。敬語なんて使わなくていい」
「うーん。そう言えばごちゃ混ぜだったかも……要君は会社で私より立場が上の人だし、かと言って最初の出会いは休日で、完全なプライベートだった上に最悪で……」
「こらっ!最悪とはなんだ」
「だって、初対面なのに散々からかわれたし。
とにかく、そんなんだから、話し言葉がごちゃごちゃなんだと思う。
うん。要君がそう言うならいいや。敬語はなしにする。けど、癖みたいなものだから、混ざっちゃうかも」
「むこうに芝生広場があるから、ランチはそこで食べよう。それから、広いドッグランがある。まずはそこで遊ばせよう」
「はい!ケイ君、行くよ!!」
車から降りると、おもいっきり伸びをしたケイ君。
広い公園を見て、遊んでもらえるのを察したのか、尻尾を振って要君にまとわりついていた。
「なんだケイ。もう遊ぶ気満々だな。よし、行くか」
「ワン!!」
ケイ君のリードを要君が持つ。
なんか、ケイ君の中で確実に、要君イコール遊んでくれる人と認定しているようだ。
ケイ君のあの嬉しそうな様子。
連れてきてもらってよかったなあ。
「陽菜、その荷物もかして」
「大丈夫ですよ。これぐらい持てますから」
「ちびなのに強がらない!いいからよこせ」
そう言うと、私の手からお弁当の入ったトートバッグを奪っていった。
私のことをちびっ子扱いしてからかうけど、これは要君なりの優しさだって、最近はちゃんとわかってる。
「ありがとう」
「ん」
ドッグランが近づくと、他のわんちゃん達に気づいたのか、ケイ君の足取りがますます速くなった。
中に入ってリードを外し、
「ケイ、行っていいぞ」
と要君に言われると、一吠えして駆け出した。
「ケイ君楽しそう」
「そうだな」
走り回るケイ君を2人で眺めていた。
「要君、よくここを知っていましたね」
「まあな。てか、陽菜って、敬語だったりくだけてたり、ごちゃごちゃだな。俺とお前の仲だ。敬語なんて使わなくていい」
「うーん。そう言えばごちゃ混ぜだったかも……要君は会社で私より立場が上の人だし、かと言って最初の出会いは休日で、完全なプライベートだった上に最悪で……」
「こらっ!最悪とはなんだ」
「だって、初対面なのに散々からかわれたし。
とにかく、そんなんだから、話し言葉がごちゃごちゃなんだと思う。
うん。要君がそう言うならいいや。敬語はなしにする。けど、癖みたいなものだから、混ざっちゃうかも」