俺様課長のお気に入り
「陽菜、何にする?」
一つのメニューを2人で見る。
距離の近さに、思わずドキドキしてしまう。
「ここは、ピザが売りなんだって。俺は……バジルソースのピザにする。陽菜は?」
「うーんと……あっ、アンチョビのピザにする」
注文をすませて、2匹の姿を眺めた。
「ケイ君すっかりくつろいでいるなあ」
「メルの横は居心地がいいんだな。俺も陽菜の横は居心地がいいぞ」
「えっ……」
「気を使わなくていいしな」
そうですよね……
初対面から俺様全開で、デリカシーがなかったですもんね……
「陽菜は?俺の横は居心地いいか?」
「う、うーんと……」
「なんだ、そこは即答するところだろ」
「私も……私も居心地がいいよ」
「そうか。それは良かった」
要君は目を細めて笑った。
「おまたせしました」
「うわあ、おいしそう!」
「だな」
「ごゆっくりどうぞ」
ケイ君もご飯を食べるから、メルちゃんはとりあえず中に連れていかれた。
「んーこのピザおいしい!」
「そうか。じゃあ、味見させて」
てっきり一切れ持っていくかと思いきや、要君は私の手を掴んで、持っていた食べかけのピザを口にした。
固まる私をよそに、平然と食べる要君。
「おっ、うまいなあ。って、陽菜、なに固まってんの?」
「な、なにって、それ、私の食べかけ……」
「別にいいだろ。とりあえず一口欲しかっただけだ。ほれ、俺のもうまいぞ」
言うが早いか、要君の食べていたピザを私の口につけた。
条件反射って怖い……思わず食べてしまった。
けど、あまりのおいしさに、それどころじゃなくなった。
「おいしい!!」
「だろ。じゃあ、今日もシェアして食べよう」
「うん」
妹ならあたりまえのことなんだろうか……
「ああ、おいしかった」
「なあ。ケイも満足そうだ」
店を出る前にもう一度メルちゃんに会わせてもらった。
きちんと躾がされた穏やかな子で本当にいい子だ。
ケイ君ともすっかり仲良し。
「よかったら、またケイ君を連れて遊びに来てくださいね」
「はい、ぜひ」
オーナーさんも認めるぐらい、2匹は本当にお似合いだった。
一つのメニューを2人で見る。
距離の近さに、思わずドキドキしてしまう。
「ここは、ピザが売りなんだって。俺は……バジルソースのピザにする。陽菜は?」
「うーんと……あっ、アンチョビのピザにする」
注文をすませて、2匹の姿を眺めた。
「ケイ君すっかりくつろいでいるなあ」
「メルの横は居心地がいいんだな。俺も陽菜の横は居心地がいいぞ」
「えっ……」
「気を使わなくていいしな」
そうですよね……
初対面から俺様全開で、デリカシーがなかったですもんね……
「陽菜は?俺の横は居心地いいか?」
「う、うーんと……」
「なんだ、そこは即答するところだろ」
「私も……私も居心地がいいよ」
「そうか。それは良かった」
要君は目を細めて笑った。
「おまたせしました」
「うわあ、おいしそう!」
「だな」
「ごゆっくりどうぞ」
ケイ君もご飯を食べるから、メルちゃんはとりあえず中に連れていかれた。
「んーこのピザおいしい!」
「そうか。じゃあ、味見させて」
てっきり一切れ持っていくかと思いきや、要君は私の手を掴んで、持っていた食べかけのピザを口にした。
固まる私をよそに、平然と食べる要君。
「おっ、うまいなあ。って、陽菜、なに固まってんの?」
「な、なにって、それ、私の食べかけ……」
「別にいいだろ。とりあえず一口欲しかっただけだ。ほれ、俺のもうまいぞ」
言うが早いか、要君の食べていたピザを私の口につけた。
条件反射って怖い……思わず食べてしまった。
けど、あまりのおいしさに、それどころじゃなくなった。
「おいしい!!」
「だろ。じゃあ、今日もシェアして食べよう」
「うん」
妹ならあたりまえのことなんだろうか……
「ああ、おいしかった」
「なあ。ケイも満足そうだ」
店を出る前にもう一度メルちゃんに会わせてもらった。
きちんと躾がされた穏やかな子で本当にいい子だ。
ケイ君ともすっかり仲良し。
「よかったら、またケイ君を連れて遊びに来てくださいね」
「はい、ぜひ」
オーナーさんも認めるぐらい、2匹は本当にお似合いだった。