Midnight Radio
「ねえ、わたしサキにも服選びたい」
「え?なんで?」
わたしはデートなんて行く予定もないのでどうしてか分かりません。
「んー、お礼、みたいな?
サキのイメージでやってみたいんだよね」
「よく分からないけど、いいよ?」
「じゃあ待っててよ。
わたしさっきいい感じの服を見つけたんだ」
「そうなんだ、ありがとう」
そう言うと、ヨッちゃんは意味ありげな無さそうな、よく分からない笑顔になりました。
時間を潰そうと、近くのアクセサリーのお店を見ていると、ヨッちゃんに呼ばれました。
「出来たから試着してみてよ」
試着室に入って着替えると、自信がなくなってきてしまいました。
せっかくヨッちゃんが選んでくれたのに、似合わないことが申し訳なくて、そっと出ました。
「あ、サキ、出てきたなら言っ……」
前では目を真ん丸にさせています。
「やっぱりわたしが思った通りだ。
似合っているよ、すごく!」