Midnight Radio
「……大丈夫、じゃないよね。
赤い所は絶対、アザになるから……
……薬とか、……買って、来る」
気丈に振舞おうとしましたが、上手く言葉が出ません。
それをごまかすために立ち上がり、近くのドラッグストアに行こうとしますが、上手く立てません。
どうしてか、わたしは何もされていないのに、涙が溢れてきます。
たまに会話をする間柄なのに、好きというだけで、こんなにも涙が止まりません。
「……っ」
「……白沢、さん。
……泣いてる」
「……どうして、だろっ……」
答えが分かっているのに聞くなんて。
彼がわたしの顔に手を伸ばします。
「……わたしは、大丈夫だから……」
「……ごめ……、俺のせいで」
「うああああ……」
もういいや、と思い安心してしまうと、本当に涙が止まらなくなってきました。
彼の、和泉くんの頭を抱えて子供のように泣きました。