哀夢
運命の出会い
旦那さんとの出会い
1週間ほど、わたしはひきこもっていた。焼酎のクソでかいペットボトルを買って、食事も取らず、それだけを飲んで過ごした。
父が心配して、野菜ジュースを買ってきて、
「これだけでもいいから飲め!」
と言うので、焼酎をそれで割って飲んだ。
アル中にもならなかった。精神科の先生は、
「それだけ身体は生きようとしよるんよ。」
と言った。
家に居てもつまらないので、遊びに行こうと思った。しかし、使える男がいない…。仕方なく久しぶりの出会い系サイトを開く。
とりあえず、智とは、なんとなく友達として続いていた。彼氏と別れる度自殺未遂をするわたしに、父が、繫がっておけ!と任命したのが彼だった。
…が、今はカノジョがいるし、合鍵ももらっていたし、連絡さえいれればいつでも来ていいとは言われていたが、カノジョに悪い…。
2〜3件の返信を見る。…早速みんなに返信した。
『お金かかるでしょ?直で話そ!』
アドレスを隠語で入れる。
気に入ったのは、30代のタクの運ちゃんと、20代のギャル男っぽい人。運ちゃんはとにかく話しやすくて、来てといえば、すぐに来てくれた。
第一印象を聞かれ、
「う〜ん…フツーのおっちゃん?」
と言うと、
「おれ、愁ちゃんみたいなはっきりした子タイプやわー」
…なぜか気に入られた。
ギャル男君は、始めは眼中になかった。
顔はそこそこだったが、金髪のホスト風の風貌。わたしは、わたしのすべてを受け入れてくれる人がよかった。
つまり、チャラ男は論外だった。
メールをくれても、
『ツレと飲みに言ってくるね!』
と返信して、違う男と遊んだ。
ある日、チャラ男からメールが入る。
『何しよん?』
わたしは当時始めたばかりのバイトで、怒られてイライラしていた。
チャラ男だし、引くなら引けばいいや!
わたしはメールを返した。
『ちょっとね、バイトのことでイラついちょん!長文メールオッケー?』
すると、意外にも
『いいよ!オレで良ければ話聞くよ?』
と、帰ってきた。
わたしは気に入らないことを容赦なく全部書ききった。
あー、スッキリした。
彼からの返信はとても丁寧で、優しくて…
……チャラ男にしちゃ珍しい……
そんな印象………
彼は市外だったので、なぜか会うこともなく、電話をするでもなく、メールはあの長文メール以来、なんとなく会話になっていた。
その日は友達にドタキャンされていた。駅でぶらつきながら、どうするか思案する。帰る気にはなれない。残金1000円ちょい。迷いながら携帯をいじる。…と、ふとチャラ男からメールが入る。
『何しよん?』
……んー…とりあえずアクション!
『電話できる?番号070-○○○○-××××』
速攻でかかってくる。さすが、チャラ男は早い♪
「もしもーし」
「もしもし…どーしたん?」
「ツレにドタキャンされちゃって…。今からそっちいってもいー?…っても、片道分しか金持たんけど…」
「まだオレ仕事中なんやけど…」
「無理ならいーや!」
「ちょい待って!仕事上がりやったら会えるよ!来るのに時間かかろ?」
「うん!じゃあ、また着いたら電話するね!」
わたしはバスの時刻表とにらめっこする。
……んー…15分待ちくらいか……
バス停のそばでおやつタイム!
食べ終わる頃にちょうど良くバスが来た。
わたしはバスの一番後ろの席の窓に頭をもたげ、疲れたなぁ…とため息をついた。
父が心配して、野菜ジュースを買ってきて、
「これだけでもいいから飲め!」
と言うので、焼酎をそれで割って飲んだ。
アル中にもならなかった。精神科の先生は、
「それだけ身体は生きようとしよるんよ。」
と言った。
家に居てもつまらないので、遊びに行こうと思った。しかし、使える男がいない…。仕方なく久しぶりの出会い系サイトを開く。
とりあえず、智とは、なんとなく友達として続いていた。彼氏と別れる度自殺未遂をするわたしに、父が、繫がっておけ!と任命したのが彼だった。
…が、今はカノジョがいるし、合鍵ももらっていたし、連絡さえいれればいつでも来ていいとは言われていたが、カノジョに悪い…。
2〜3件の返信を見る。…早速みんなに返信した。
『お金かかるでしょ?直で話そ!』
アドレスを隠語で入れる。
気に入ったのは、30代のタクの運ちゃんと、20代のギャル男っぽい人。運ちゃんはとにかく話しやすくて、来てといえば、すぐに来てくれた。
第一印象を聞かれ、
「う〜ん…フツーのおっちゃん?」
と言うと、
「おれ、愁ちゃんみたいなはっきりした子タイプやわー」
…なぜか気に入られた。
ギャル男君は、始めは眼中になかった。
顔はそこそこだったが、金髪のホスト風の風貌。わたしは、わたしのすべてを受け入れてくれる人がよかった。
つまり、チャラ男は論外だった。
メールをくれても、
『ツレと飲みに言ってくるね!』
と返信して、違う男と遊んだ。
ある日、チャラ男からメールが入る。
『何しよん?』
わたしは当時始めたばかりのバイトで、怒られてイライラしていた。
チャラ男だし、引くなら引けばいいや!
わたしはメールを返した。
『ちょっとね、バイトのことでイラついちょん!長文メールオッケー?』
すると、意外にも
『いいよ!オレで良ければ話聞くよ?』
と、帰ってきた。
わたしは気に入らないことを容赦なく全部書ききった。
あー、スッキリした。
彼からの返信はとても丁寧で、優しくて…
……チャラ男にしちゃ珍しい……
そんな印象………
彼は市外だったので、なぜか会うこともなく、電話をするでもなく、メールはあの長文メール以来、なんとなく会話になっていた。
その日は友達にドタキャンされていた。駅でぶらつきながら、どうするか思案する。帰る気にはなれない。残金1000円ちょい。迷いながら携帯をいじる。…と、ふとチャラ男からメールが入る。
『何しよん?』
……んー…とりあえずアクション!
『電話できる?番号070-○○○○-××××』
速攻でかかってくる。さすが、チャラ男は早い♪
「もしもーし」
「もしもし…どーしたん?」
「ツレにドタキャンされちゃって…。今からそっちいってもいー?…っても、片道分しか金持たんけど…」
「まだオレ仕事中なんやけど…」
「無理ならいーや!」
「ちょい待って!仕事上がりやったら会えるよ!来るのに時間かかろ?」
「うん!じゃあ、また着いたら電話するね!」
わたしはバスの時刻表とにらめっこする。
……んー…15分待ちくらいか……
バス停のそばでおやつタイム!
食べ終わる頃にちょうど良くバスが来た。
わたしはバスの一番後ろの席の窓に頭をもたげ、疲れたなぁ…とため息をついた。