哀夢
さて、時は遡って、真と出会って間もない頃。
RX7に乗っていた頃のこと。
この頃のわたしは何も知らなくて、真に怒られてばっかりだったっけ……。
車高短知らなくて、歩道にドアこすったりして、心底怒鳴られたよね。
…で、ここからご本題。
その日はあいにくの雨だった。
車で、電気代を払いに行ったとき、払込票を忘れた真が、車に戻ってきた。
わたしは窓を開けて、紙を渡す。
「雨が降り込むけん、窓閉めとけよ!」
パワーウィンドウの使い方を知らないわたしは、
「真!どーやって閉めるん?」
聞こうとしたが、すでに真は走って行ってしまう。
ヤバい!早く閉めないと!!
心ばかり焦るが、落ち着いて考える。
え…と、ボタンを押したら開いた。
ってことは、どこかに閉めるボタンもあるかも!!
わたしはバカみたいに、いろんなボタンを押してまわる。
運転席の窓が全開になる。
…えー、これって開いたままじゃん!……
その横のボタンも押して見る。
………これは助手席………
半泣きになりながら、全部のボタンを押す。
窓は、すべて全開になった。
わたしは途方に暮れて、真の帰りを待つ。
しばらくして、真が帰ってきた。
全開になった窓を見て激怒する。
「お前バカか?何しよん?嫌がらせか!」
わたしは半泣きで答える。
「閉め方わからんやったんやもん!しょうがないやん!」
「押して開くなら引いたら閉まるやろーが!お前バカか?」
「…………あ………ごめんなさい。」
あの後しばらく、めちゃくちゃ不機嫌だったよね。そりゃそーだ!大切な車がちょっとの間にびしょ濡れになってんだから…
マジでごめんなさい!
RX7に乗っていた頃のこと。
この頃のわたしは何も知らなくて、真に怒られてばっかりだったっけ……。
車高短知らなくて、歩道にドアこすったりして、心底怒鳴られたよね。
…で、ここからご本題。
その日はあいにくの雨だった。
車で、電気代を払いに行ったとき、払込票を忘れた真が、車に戻ってきた。
わたしは窓を開けて、紙を渡す。
「雨が降り込むけん、窓閉めとけよ!」
パワーウィンドウの使い方を知らないわたしは、
「真!どーやって閉めるん?」
聞こうとしたが、すでに真は走って行ってしまう。
ヤバい!早く閉めないと!!
心ばかり焦るが、落ち着いて考える。
え…と、ボタンを押したら開いた。
ってことは、どこかに閉めるボタンもあるかも!!
わたしはバカみたいに、いろんなボタンを押してまわる。
運転席の窓が全開になる。
…えー、これって開いたままじゃん!……
その横のボタンも押して見る。
………これは助手席………
半泣きになりながら、全部のボタンを押す。
窓は、すべて全開になった。
わたしは途方に暮れて、真の帰りを待つ。
しばらくして、真が帰ってきた。
全開になった窓を見て激怒する。
「お前バカか?何しよん?嫌がらせか!」
わたしは半泣きで答える。
「閉め方わからんやったんやもん!しょうがないやん!」
「押して開くなら引いたら閉まるやろーが!お前バカか?」
「…………あ………ごめんなさい。」
あの後しばらく、めちゃくちゃ不機嫌だったよね。そりゃそーだ!大切な車がちょっとの間にびしょ濡れになってんだから…
マジでごめんなさい!