蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
突っ込んで訊けない事情がありそうで、私が黙ったまま頭の中で疑問を散らかしていると、彼は最後につけ足した。
「それと年齢は三十三だ」
「橘部長と同じですね」
口が勝手に橘部長の名前を出してしまい、彼に呆れられる。
「頭の中はそれしかないのか?」
「ただ同じだって言っただけじゃないですか。もしかして橘部長のこと嫌いとか?」
「まあ、せいぜいお花畑に座ってろ」
「なにその言い方! 大切な思い出だったのに、教えてあげるんじゃなかった」
彼は私には構わず笑いながらテーブルの上のお皿をお盆にまとめ始めた。
「風呂入れるから、先に入れよ」
「いえ、お先にどうぞ」
「でもお前、朝が弱いだろ。先に入って早く寝ろ」
「でもレディーはお風呂でやりたいことがいろいろあるから、あとがいいんです」
「だったら明日の朝は俺に頼るなよ」
「…………」
私は朝がめっぽう弱く、同棲を開始してから何度蓮司さんに起こしてもらったかわからない。それがあって私の寝室への立ち入りを受け入れざるを得ないから、ジャージがばれないよう部屋着が必要になったのだ。
「それと年齢は三十三だ」
「橘部長と同じですね」
口が勝手に橘部長の名前を出してしまい、彼に呆れられる。
「頭の中はそれしかないのか?」
「ただ同じだって言っただけじゃないですか。もしかして橘部長のこと嫌いとか?」
「まあ、せいぜいお花畑に座ってろ」
「なにその言い方! 大切な思い出だったのに、教えてあげるんじゃなかった」
彼は私には構わず笑いながらテーブルの上のお皿をお盆にまとめ始めた。
「風呂入れるから、先に入れよ」
「いえ、お先にどうぞ」
「でもお前、朝が弱いだろ。先に入って早く寝ろ」
「でもレディーはお風呂でやりたいことがいろいろあるから、あとがいいんです」
「だったら明日の朝は俺に頼るなよ」
「…………」
私は朝がめっぽう弱く、同棲を開始してから何度蓮司さんに起こしてもらったかわからない。それがあって私の寝室への立ち入りを受け入れざるを得ないから、ジャージがばれないよう部屋着が必要になったのだ。