蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
蓮司さんが出て行った部屋で、両手で顔を覆った。指の隙間からは涙が零れていた。
拒絶されたのではないとわかっている。
ただ、自分が飛び込んだ感情の大きさと深さに震えていた。
心と身体を狂わせる、初めて知る感情。
それを失えば致命傷を負うなにかに。
もうあと戻りできない。もう否定できない。
私、彼が好き。
ものすごく、好き──。
拒絶されたのではないとわかっている。
ただ、自分が飛び込んだ感情の大きさと深さに震えていた。
心と身体を狂わせる、初めて知る感情。
それを失えば致命傷を負うなにかに。
もうあと戻りできない。もう否定できない。
私、彼が好き。
ものすごく、好き──。