蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
第三章
恋の自覚と夜這い作戦
「ただいま照明を入れますので、どうぞご覧になってください」
バンケットルームのシャンデリアに照明を入れドアを開けると、入口からおずおずと覗き込んだ母娘が感嘆の声を上げた。
「わぁ……素敵ね」
「こちらの翡翠の間はドレスやお花の色を邪魔しないので、たいへんご好評をいただいております。テーブルやお花が入るともっと華やかになると思いますよ」
日帰り温泉から一夜明けた翌日、私はいつも通りの日常に戻っていた。
今は見学に訪れた客にチャペルやバンケットルームなどを案内している最中だ。営業企画部の社員が時間交代でブライダルサロンに詰め、こうした来訪者の対応にあたる。そこから挙式の契約につながっていくわけだ。
バンケットルームのシャンデリアに照明を入れドアを開けると、入口からおずおずと覗き込んだ母娘が感嘆の声を上げた。
「わぁ……素敵ね」
「こちらの翡翠の間はドレスやお花の色を邪魔しないので、たいへんご好評をいただいております。テーブルやお花が入るともっと華やかになると思いますよ」
日帰り温泉から一夜明けた翌日、私はいつも通りの日常に戻っていた。
今は見学に訪れた客にチャペルやバンケットルームなどを案内している最中だ。営業企画部の社員が時間交代でブライダルサロンに詰め、こうした来訪者の対応にあたる。そこから挙式の契約につながっていくわけだ。