蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
「当初共催イベントということで打診があったが、それは回避させてもらった。だから主催はあくまでもブーケ・ダンジュで、つまり我々は顧客を全力でサポートする側になる」
「はい。対等ではない、ということですね。お仕えする立場だと」
なぜ蓮司さんが共同開催を断ったのか理由を訊きたかったけれど、私が立ち入ることではないのだろうと思い、我慢した。
「それでだ。橘ホテルが共催を断った際、あちらは条件を出してきた。白川の娘を担当につけてくれ、と」
「……え?」
予想外の展開──どちらかと言えば悪い予感のする展開に、私は表情を失った。
「極秘でもないので、ブーケ・ダンジュは白川乃梨子が橘ホテルにいることは知っている。今回の条件がどういう意図なのかはわからない。花の知識を信頼しているのか、それともほかにあるのか」
「はい。対等ではない、ということですね。お仕えする立場だと」
なぜ蓮司さんが共同開催を断ったのか理由を訊きたかったけれど、私が立ち入ることではないのだろうと思い、我慢した。
「それでだ。橘ホテルが共催を断った際、あちらは条件を出してきた。白川の娘を担当につけてくれ、と」
「……え?」
予想外の展開──どちらかと言えば悪い予感のする展開に、私は表情を失った。
「極秘でもないので、ブーケ・ダンジュは白川乃梨子が橘ホテルにいることは知っている。今回の条件がどういう意図なのかはわからない。花の知識を信頼しているのか、それともほかにあるのか」