蜜愛婚~極上御曹司とのお見合い事情~
でも、こんなときにも彼は私を辱めることを忘れない。
「鼻は大丈夫か?」
まだ詰まり気味の鼻をくちゅ、とつままれる。
「触らないでよ!」
「じゃあ仕方がないからこっちを触る」
思わぬ場所に彼の指が這わされていき、恥ずかしいぐらい甘い声が漏れる。いったいどこからどう攻撃されるのかわからず、まだなにも始まっていないのにすでに私は死にそうだ。
「私は、なにをしたら、いいの……?」
すでに身を隠すものはすべて取り去られていて、何度も私は耐えられずに声を上げている。それでもまだ彼は私を煽ることをやめてくれない。なにか仕返しをしたいのに、悔しいことになにをしたらいいのかわからない。
「お前はなにもしなくていい」
「そんなの嫌」
絶え間ない愛撫を受けながら私は首を横に振った。
「は、初めては、面倒臭いって、思われてるんじゃないかって、悩んでた」
「あのな」
彼の指と唇が止まり、私の顔を力強い目が覗き込む。その目はたぎるような欲情と優しさに溢れていた。ああ、私はちゃんと女なのだと──この人にこんな表情をさせられるのだという喜びがこみ上げて身体の芯を震わせる。
「鼻は大丈夫か?」
まだ詰まり気味の鼻をくちゅ、とつままれる。
「触らないでよ!」
「じゃあ仕方がないからこっちを触る」
思わぬ場所に彼の指が這わされていき、恥ずかしいぐらい甘い声が漏れる。いったいどこからどう攻撃されるのかわからず、まだなにも始まっていないのにすでに私は死にそうだ。
「私は、なにをしたら、いいの……?」
すでに身を隠すものはすべて取り去られていて、何度も私は耐えられずに声を上げている。それでもまだ彼は私を煽ることをやめてくれない。なにか仕返しをしたいのに、悔しいことになにをしたらいいのかわからない。
「お前はなにもしなくていい」
「そんなの嫌」
絶え間ない愛撫を受けながら私は首を横に振った。
「は、初めては、面倒臭いって、思われてるんじゃないかって、悩んでた」
「あのな」
彼の指と唇が止まり、私の顔を力強い目が覗き込む。その目はたぎるような欲情と優しさに溢れていた。ああ、私はちゃんと女なのだと──この人にこんな表情をさせられるのだという喜びがこみ上げて身体の芯を震わせる。